アイデアの発想方法の一つである、「ブレスト(ブレインストーミング)」。
これまで経験した方はもちろん、一度でも耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
ブレストとは、大学や会社のメンバーとディスカッションをして、アイデアをたくさん出し合う手法のことですが、実際のところ活用できているのか心配になることもあるかもしれません。
そこでこちらでは、改めてブレストとは何かについてお話をしつつ、効率の良いブレストの方法についてご紹介していきます。
初めまして、エブセレ株式会社の藤川です。今回はアイデア出しでおなじみの「ブレスト」について取り上げていきます。ブレストをするメリットや効果的なやり方について、詳しくお伝えしていきたいと思います!
- この記事を書いた人
- StoKee事務局 藤川
- 普段から「何か面白いアイデアはないかな?」と探究心を持って生活するビジネスアイデアオタク。得意領域はメディア、HR/好きな領域は、飲食、美容など。
ブレストとは?
ブレストとは、ブレイン ストーミング(Brainstorming)の略称。
複数人で集まり、テーマに沿ってディスカッションしながらアイデアを出す手法の一つです。
通常の会議とは異なり、互いを尊重しながら自由に意見を出しあうことで、革新的なアイデアを生み出すことができるとされています。
一人でもアイデア出しをすることができますが、自分一人では考え方が固執してしまうため、他者の視点を取り入れる方がスムーズにアイデア出しをすることができますよ。
ブレストをする時の4つのルール
ブレストをする時は“ある決まり”に沿って行うと良いとされています。
ここからは、具体的に4つのルールをお伝えしていきますので、ぜひ念頭に入れた上でブレストを行ってみてくださいね。
1. ブレストは質より量
ブレストでもっとも大切なのは、「アイデアをとにかくたくさん出す」こと。
質の良いアイデアを一つ出すことよりも、テーマに沿ったアイデアを数多く出すことを優先させてください。量を出して初めて、次にアイデアの質に関して考えていきましょう。
ブレストでは、アイデアの質はあまり問われません。「良いアイデアを出さなければ!」と考える必要はないので安心してください。決められた時間の中で、「どれだけアイデアを多く出せるか」が一番重要です。
2. 他者の意見を否定しない
数多くアイデアを生み出すためには、他者が発言したアイデアを否定してはいけません。
一度否定されたら、アイデアが出しづらくなることは誰もが想像できることだと思います。数が出なくなってしまってはブレストの意味がありませんので、注意が必要です。
テーマに沿っていれば、仮に実現可能性が低いアイデアであったとしても問題ありません!
3. ブレストをするときは結論を出さない
前述した通り、ブレストではいかにアイデアを数多く出すかにかかっています。
あくまでも複数人で集まってディスカッションし、アイデアをたくさん生み出すことが目的のため、ブレストの段階でアイデアの良し悪しを判断したり、何か一つに絞って結論を出してはいけません。
ブレストで出たたくさんのアイデアを揉むことで、後日さらに面白いアイデアが生まれることが理想です。
4. 他者のアイデアを組み合わせる
ブレストでは、他者のアイデアと自分のアイデアを組み合わせて発想することも大切。
自分の持っていなかった視点をその場で取り入れて、新たなアイデアを生み出すことがブレストの良さでもあるため、積極的に組み合わせると良いでしょう。
会社の社員や大学の友人など、複数人で集まってブレストを行うからこそ、他者の面白い意見を吸収してみると良いですよ。違った考え方と融合して、革新的なアイデアが生まれるかも。
効果的なブレストのやり方について
ブレストのルールをおさらいしたところで、次は、効率的なブレストの方法についてご紹介します。
本来、ブレストは自由にディスカッションを行う中でアイデア出しを加速化させる手法ですが、慣れていない場合は、ある程度準備をしておくとスムーズにできるのでおすすめです。
ファシリテーターを一人決める
ブレストを効率的に行うために、司会進行役(ファシリテーター)を決めておくと良いでしょう。
ブレストに慣れている人だけで集まる場合は特に問題ありませんが、ブレストに慣れていない人がいる場合は、ファシリテーターを設定しておくと安心です。
参加者がアイデア出しをスムーズにできるように、さらには他者同士でアイデアを組み合わせやすいように、ブレストの進行役をしていきましょう。
ブレストで出てきたアイデアを、ホワイトボードや紙に書き出すだけでも、ファシリテーターにとっては大切な役目です。
ブレストのテーマを具体的に設定する
ブレストで数多くのアイデアを出すためには、ブレストのテーマ設定が重要です。
ディスカッションするにも「何についてアイデア出しをすればいいのか」が決まっていないと議論も進みません。
会社であれば、業績を伸ばすブレストや、新規事業を考えるブレストなどが考えられます。
その際、業績をどれくらい伸ばしたいのか、どういった新規事業を考えたいのか、具体的にブレストのテーマを設定できると良いでしょう。
参加者同士、ブレストのテーマに対する解釈は一致させておく必要があります。
「主語 + 動詞 + 形容詞 + 名詞」の形を意識してブレストのテーマを設定してみましょう。
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アイデア出し → グルーピング を繰り返す
ブレストはとにかくアイデアを数多く出していきますが、行き詰まってしまう時がきます。
そんなときは、一度出てきたアイデアをグルーピングするのがおすすめ。
ターゲット、ジャンル、タイミングなど。
さまざまな視点でアイデアをまとめていくことで、散らばっていたアイデアが体を成していきます。
その後、改めてグルーピングしたアイデアをもとにブレストを行っていきましょう。
アイデア出しとグルーピングを繰り返すことで、さらにアイデアが生まれる可能性は高まります。
できるところまで繰り返しブレストを行っても良いですが、アイデアが出なくなってしまった場合は、別日に再度ブレストを行うでも構いません。
ブレストでは、発散(アイデア出し)と収束(アイデアのグルーピング)を行うことが重要です。
ブレストの本質について
さて、ブレストのやり方とルールについて紹介してきましたが、最後に「ブレストの本質」についてお伝えしていければと思います。
一般的に、ブレストはアイデア出しの手法の一つとして世の中に普及している、もしくはそう思っている人が大勢いるのではないでしょうか。
もちろんそれ自体は間違っていないのですが、ブレストの本質は別にあります。
そもそも、ブレストは複数人でせずとも、一人ですることが可能なアイデア発想法です。
にもかかわらず、複数人でやることを推奨しているところに、ブレストの本質が隠れています。
ブレストは、年齢や性別の垣根を越えて一つのテーマに対して参加者同士が集まってディスカッションをします。
実は、ディスカッションを行っていく中で、「周りの人はどう考えているのか」「どんな思考を持ち合わせているのか」を吸収しながら、参加者同士で共通感覚のすり合わせを行っています。
つまり、ブレストをすることで、会社・仲間としての組織力を上げているというわけです。
だからこそ、ブレストではテーマ・目的を事前に設定し、他者のアイデアを否定せず、出てきたアイデアを組み合わせる、というルールがあるのです。
おわりに
ブレストとは、何か一つの解を導くためのものではなく、結論に必要なアイデアを数多く生み出すための準備体操ともいえます。
異なる意見を取り入れることで自分の中で化学反応が起こり、新たなアイデアを考えるきっかけにもなるので、ぜひアイデア出しに行き詰まったときは、仲間内で実践してみてください。
また、こちらの記事では、ブレスト以外におすすめのアイデア発想についてまとめていますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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