現役の起業家も実践!アイデア発想おすすめ10選|アイデアを生み出すために必要な心構えと役に立つツールを紹介

「〇〇日までに、新しい企画のアイデアを考えてください」

新規事業開発担当の方や、経営企画・クリエイター職の方は、会社で「アイデア発想」に関わったことがあると思います。

ただ、いざアイデア出しをしようと机に向かっても、良いアイデアが思い浮かばなかったり、悩みすぎて時間がかかったりと、苦い経験がある方も多いのではないでしょうか。

そんな方のために、こちらでは、アイデア売買サービスを運営する現役の起業家が実践するアイデア発想におすすめの方法と役に立つツールをご紹介していきます。

藤川藤川

初めまして。StoKee事務局の藤川(エブセレ株式会社代表)です。

アイデア発想術は、「読むだけで誰でもアイデアマンになれる」という訳ではありません。アイデア発想を自分のものにするためには、慣れが必要です。毎日5分でも、10分でも、継続することが一番の近道ですので、読み終えた後は、どれか一つでも良いのでぜひ実践してみて下さいね。

この記事を書いた人

StoKee事務局 藤川
StoKee事務局 藤川
普段から「何か面白いアイデアはないかな?」と探究心を持って生活するビジネスアイデアオタク。得意領域はメディア、HR/好きな領域は、飲食、美容など。

アイデア発想とは 〜「質より量」普通よりちょっと上を数多く生み出すこと〜

アイデア発想とは 〜「質より量」普通よりちょっと上を数多く生み出すこと〜

アイデア発想とは、なにもスティーブ・ジョブスを目指すこと、はたまたiphoneを思いつくことではありません。言い換えるなら、うまい棒の味を考えるものだと思います。

みなさんはうまい棒の味の種類がいくつあるかご存じですか?
実は、製品開発担当によって試行錯誤を繰り返し、これまでに60種類以上の味が誕生しています。レギュラー商品として販売している味の種類は、その中で15種類。
さらに、うまい棒のピザ味に限っては、3回も販売終了と復刻を繰り返しているそうです。

うまい棒の話で何を伝えたいかというと、つまり、アイデア発想とは、世界規模の大きなことを考えるのではなく、あくまでも、身近な事象からインスピレーションを受けて、「こうしたらちょっと良いかも?」と思える小粒のアイデアを生み出すことが大切だということ。

斬新なアイデアが必ずしも“良”ではないということ。
たった一つの最上級のアイデアを考えるよりも、とにかく数を出してその中からヒットを打つ方が、アイデア発想にとっては重要であるということを覚えておいてくださいね。

現役起業家が厳選!アイデア発想法・おすすめツールをご紹介

現役起業家が厳選!アイデア発想法・おすすめツールをご紹介

ここからは、現役の起業家が、実際のアイデア発想でおすすめの手法・Webツールを厳選してお伝えしていきます!

アイデア発想と一言でいっても、「そもそもアイデアが思いついていない」「アイデアのテーマはあるけどそこからどうしていいかわからない」など、悩みの種類はさまざまだと思いますので、目的別におすすめの発想法やツールをご紹介していきます。

アイデアが思い浮かばない時に使いたい発想法・ツール

アイデアが思い浮かばない時に使いたい発想法・ツール

まずは、アイデアの数をとにかく多く出したいとき、そもそものアイデア出しから始める人向けにおすすめのアイデア発想法・ツールをお伝えします。

こんな人におすすめ
  • 0からアイデアを考える必要がある人
  • 何から始めればいいかわからず困っている人
発想法
  • 強制発想マトリックス
  • ブレスト
  • マンダラート

1. 強制発想マトリックス

強制発想マトリクスとは、行と列の組み合わせから強制的にアイデアを想起させる方法。
自分の身の回りにあるもの・場所や、感情・反応、ターゲットや季節からアイデアを考えていきましょう。

ポイントは、行列に書く題材をなるべく具体的にすることです。難しいと感じる場合は、友人や周りの人に行と列のお題を出してもらうのもおすすめですよ。

アイデア発想におすすめの発想法:強制発想マトリックス

2. マンダラート

マンダラートとは、仏教に登場する曼荼羅(マンダラ)模様に由来し、曼荼羅とアートを組み合わせた造語のこと。

3×3の表を作り、マス目の中心にテーマを書き、そこから外側にかけて、関連するキーワードやメリット、課題などを書き込んでいきます。
マス目の中心にアイデアを書くのではなく、自分の扱いたい商材や興味のある分野などを書くと良いでしょう。
例えば家具製品のアイデア出しであれば「椅子」、大学時代に外国語学部で勉学に励んでいたら「英会話」など。

そもそもなぜアイデアを考えようと思ったのか?という視点に立ちながら、アイデアを発想することができるのでおすすめです。

3. ブレーンストーミング

チームでアイデア発想をする時は、ブレスト(ブレーンストーミング)が一般的ですね。
決まり等がなく、メンバーとコミュニケーションをとりながら自由にアイデアを発想することができます。

よく目にするのは、ホワイトボードに付箋を貼っていく手法ですが、最近ではオンラインでもブレストが簡単にできるツールもあるので、ぜひ試してみてくださいね。

藤川藤川

どうしてもアイデアが思いつかない!という方には、AIひらめきメーカーがおすすめ。
キーワードを一つ入力するだけで、AIが他のキーワードと組み合わせてランダムに18個のアイデアを提案してくれる優れものです。

アイデア・テーマがある時に使いたい発想法・ツール

アイデア・テーマがある時に使いたい発想法・ツール

こちらでは、アイデアの発想を効率的にしたい時、一人でもアイデア発想のスピードをあげたい人向けにおすすめのアイデア発想法・ツールをお伝えします。

こんな人におすすめ
  • テーマはあるけどそこからの発想がうまくいっていない人
  • アイデアに対して多方面から指摘が欲しい人
発想法
  • 欠点列挙法
  • 希望点列挙法
  • オズボーンチェックリスト
  • SCAMPER
  • シックスハット

1. 欠点列挙法

欠点列挙法とは、名前の通り、あるアイデア・テーマに対して問題点・欠点を挙げた上でアイデアを発想する方法です。

例えば、「カーテンを開けて朝日を部屋に取り入れたい」というテーマに対して、「だけど朝日が目に入ると眩しい」という課題を解決するために、「遮光レースカーテン」というアイデアを思いつくといったように。

ある事象の課題を提示して解決策を見出すことで、アイデアにつながるという発想方法ですね。

2. 希望点列挙法

希望点列挙法とは、あるアイデア・テーマに対して「もっとこうだったら嬉しいな」と願望を挙げた上でアイデアを発想する方法です。

例えば、「キンキンに冷えたビールは美味しい」というテーマに対して、「時間が経っても冷たいままで飲めたら嬉しいのに」という希望を叶えるために、「真空ステンレス二重構造のタンブラー」というアイデアを発想するイメージです。

欠点と同様に、自分の生活と照らし合わせながら感情を紐解いていく方法のため、着手しやすい発想方法と言えるでしょう。

3. オズボーンチェックリスト

オズボーンチェックリストとは、ブレーンストーミングの考案者である、アレックス・F・オズボーン氏によるアイデア発想の方法。

あるアイデア・テーマに対して、あらかじめ定められた9つの視点から質問をしていきます。

9つの視点
  • 転用(Put to other uses)
  • 応用(Adapt)
  • 変更(Modify)
  • 拡大(Magnify)
  • 縮小(Minify)
  • 代用(Substitute)
  • 置換(Rearrange)
  • 逆転(Reverse)
  • 結合(Combine)

実際に、どういう風に使うと良いか一緒にみていきましょう。

あなたはテレビリモコンを販売している会社の新商品開発担当者だとします。新商品の開発のため、自社製品の一つであるテレビリモコンから新しい製品のアイデアを考える必要があります。オズボーンのチェックリストを使って、面白いアイデアを考えてみましょう。

Q. 他に使い道は?

テレビ以外にも、部屋の電気やクーラー、給湯器の電源まで。
自宅の全てのスイッチにできるかも!

Q. 応用できないか?

そもそもリモコンという物が必要かな?
アレクサなど音声入力・出力できる方がよりユーザーにとっては嬉しいかも!

Q. 修正してみると?

テレビリモコンは一般的に黒や白でボタンがたくさん並んでいるけど、ボタンを少なくしてスタイリッシュなデザインにしたら、インテリアとして飾ることもできそう!

Q. 拡大したら?

タッチパネル形式にして、テレビ内蔵型のリモコン=テレビスクリーンをリモコンにしてみよう!

Q. 縮小したら?

イヤホンサイズに小さくして、指でタッチする回数で操作ができるリモコンに。

Q. 代用すると?

薄型シート状のリモコンにしたら、インテリアとして壁掛けも可能・本と本の隙間に収納できるというメリットがあるかも?
イメージは、これに点字のように入力ボタンが記入されている感じ。
https://www.atpress.ne.jp/news/29829

Q. アレンジし直したら?

ボタンを厚くして、リモコンにキーボードの役割を持たせる。
リモコンが持ち運びできる細長のキーボードになるイメージ。

Q. 逆にしたら?

カバーをつけずにあえて中がむき出しになるようなデザインにしたら、配線や裏の構造を見ることができるので、ガジェット好きの人に喜ばれるかも!?

Q. 組み合わせたら?

リモコンとスリッパを組み合わせて、歩くと音量の上げ下げやチャンネルの切り替えができる!
ずっと座りっぱなしは健康に良くないから、身体を動かすことを兼ねて。

4. SCAMPER

SCAMPER法とは、オズボーンのチェックリストの質問をさらに細かく分けてアイデア発想を促す方法です。

オズボーンのチェックリストが9つの質問に対して、SCAMPERは全48個の細分化された質問に対して答えていくため、よりアイデアが濃くなっていきますよ。

「SCAMPER」全48個の質問一覧

5. シックスハット

シックスハットとは、6つの視点「客観的」「直感的」「肯定的」「否定的」「革新的」「俯瞰的」の帽子(ハット)のいずれか1つを被った状態でテーマについて考える発想法のこと。

水平思考(ラテラルシンキング)という思考法を提唱したエドワード・デ・ボノ氏によって、1985年に考案されました。

シックスハット法を行うときは、メンバー毎に6つの視点の役割を振り分けて、それぞれの立場で意見を言いながらアイデアを生み出していきます。

自分の発言を強制的に縛ることで、考えがクリアとなり、自由なアイデア発想が見込めます。
チームメンバーでやるのはもちろんですが、一人で行う場合も◎です。

アイデアをもう少し広げたい時に使いたい発想法・ツール

アイデアをもう少し広げたい時に使いたい発想法・ツール

ここからは、思いついたアイデアをさらに深めたい時、より濃いアイデアを考えたい人向けにおすすめのアイデア発想法・ツールをお伝えします。

こんな人におすすめ
  • アイデアをもう少し深掘りしたい人
  • アイデアをさらに磨きたい人
発想法
  • SWOT分析
  • PMI法

1. SWOT分析

SWOT分析とは、アイデアを、「Strengths(強み)」「Weaknesses(弱み)」「Opportunities(機会)」「Threats(脅威)」の4つの軸で整理し、分析する方法のこと。

論理的なアプローチでアイデアを深化させることができるため、より実現可能性の高いアイデアを発想することができます。内部環境・外部環境から、4つの軸に対してそれぞれメリットとデメリットを挙げてみましょう。

2. PMI法

PMI法とは、アイデアを「良い点(PLUS)」「悪い点(MINUS)」「興味がある点(INTEREST」の3つの観点から評価するアイデア発想法のこと。

まっさらな状態からアイデアを生み出すというよりは、すでに思いついたアイデアを3つの視点から評価して別の視点を持つことで、さらなるアイデアに結びつける手法です。

SWOT法と近しい発想法ですが、PMI法はどちらかというと主観に寄り添ったアイデア発想法といえるでしょう。だからこそ、SWOT法がアイデアの深化に対して、PMI法はさらなるアイデアの発想につながるのです。

コメントでアイデアをブラッシュアップできる「StoKee(ストーキー)」

アイデア発想におすすめのツール:コメントでアイデアをブラッシュアップできる「StoKee(ストーキー)」

「アイデアのネタを探したい」
「考えたアイデアに対して他者からのコメントが欲しい」
「アイデア発想の練習がしたい」

そんな方には、ビジネスアイデア売買サービス「StoKee」がおすすめ♪
ビジネスアイデア売買プラットフォーム「StoKee(ストーキー)」とは、日常生活で思いついたビジネスアイデアを投稿したり、他ユーザーのビジネスアイデアに対してコメントできるSNSプラットフォームです。あなたの頭の中で眠っているビジネスアイデアを、世の中に放出して、新しいビジネスの芽にしてみませんか?

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おわりに

アイデア発想は、置かれている状況や場面によって方法を使い分けることで、より効率的にアイデアを生み出すことができます。
また、実際に繰り返すことで自分の力となり、アイデア発想もスムーズにすることができます。

せっかくですので、こちらで紹介している発想方法のどれか一つでも良いので是非試してみてくださいね。