通勤や通学、ご近所へのお買い物。“ちょっとそこまで”のために、自転車を利用する方も多いのではないでしょうか。
最近では、ロードバイクを楽しんでいる方やフードデリバリーサービスで配達員をされている方など、街中で自転車を見かけることが増えてきましたね。
そこで、今回は、自転車にまつわるビジネスアイデアをご紹介していきます。
- この記事を書いた人
- StoKee事務局 藤川
- 普段から「何か面白いアイデアはないかな?」と探究心を持って生活するビジネスアイデアオタク。得意領域はメディア、HR/好きな領域は、飲食、美容など。
自転車販売市場は2100億円超!コロナ禍も右肩上がり
帝国データバンクの調査によると、2020年度の自転車販売市場は2100億円を超え、過去最高を更新しました。
出典:PR Times
2020年度当初、自転車販売の繁忙期である3月〜4月(学校の卒入学シーズン)にコロナが拡大、それに伴う緊急事態宣言を受け、売上が大幅に下がる店舗が増加。
しかし、コロナ禍で「感染リスクの低い移動手段」として自転車に注目が集まり、電車通勤・通学をしていた人々の代替手段として、電動アシスト自転車の人気が高まりました。
また、外出自粛等の制限により、ロードバイク・サイクリングを趣味とする人が増えたことから、幅広い世代向けに新車の販売台数・メンテナンス需要も伸びたそうです。
1台当たり単価は5年前と比べて1万円以上高くなったそうです!(3万4000円→4万7000円)
自転車版スマートドライブの可能性について
さて、本題に入りましょう。
今回は、StoKeeに投稿された「自転車版スマートドライブ」のビジネスアイデアについて詳しくみていきます。
こちらのビジネスアイデアは、簡潔にいうと、スマートドライブの自転車版です。
スマートドライブについて知らない方もいると思うので、簡単にご説明しますね。
スマートドライブについて
株式会社スマートドライブとは、クラウド上で車両に関する情報を一括管理する「SmartDrive Fleet」を提供している、MaaSスタートアップ。
自動で走行データを集計した走行履歴からトラックのルートや配車を見直したり、運転診断によって事故削減の取り組みを行ったりすることができます。
方法としては、スマートドライブが提供する車載デバイスをシガーソケットに挿すだけと、至ってシンプルな仕組みです。
▼車載デバイス
出典:PR Times
スマートドライブについてある程度お話ししたところで、本題に戻りますね。
自転車版スマートドライブとは、つまり、自転車の走行履歴や運転の癖、位置情報といったデータを取得するというビジネスアイデアです。
では、「自転車の走行データを集計・取得することで何ができるのか?」という可能性について考えていきます。
全てのライダーのためのやさしいマップ
Googleマップに出てくる自転車の経路案内を利用した時に「騙された!」と感じたことはありませんか?
「この裏道を通ってたら近道だったんじゃ…?」
「思ったより坂がキツくて時間がかかった…」
「こんなところを走らせるの!?」
それもそのはず。
Googleマップは6か月〜1年のスパンで更新するため、マップの情報が最新・正しいとは言い切れないのです。
公道に比べて、自転車が通るような裏道や小道は、住宅工事で通行止めになっていたり、新しくできていたりと頻繁に更新されています。
であれば、買い物や子供の送り迎えで自転車を毎日利用する主婦、フードデリバリーで配達を毎日している大学生、休日にロードバイクを楽しむ人々たちが、最高の自転車専用マップを作成する。
自転車版スマートドライブを自転車に取り付けて、走行データを取得するのが一番効率が良いのではないでしょうか。
単純な道路状況に加えて、信号や車の交通状況、危険箇所もデータとして取得できれば、自転車利用者の安全にもつながりそうですね。
企業や地方自治体の新たな一手を効率的に
走行データと利用者の属性データを掛け合わせることで、企業や地方自治体が、「どの場所に何を設置するべきか」を効率的に考えることができるのではないでしょうか。
“A地域は主婦層の自転車ユーザーが多いから、中型スーパーがあった方がいいかも”
“B地域はロードバイクで人気があるから、カフェ事業を始めてみようかな”
移動データを取得することで、人々の生活スタイルが垣間見えます。
「どんな人がどの時間帯にどこを通っているか」という情報は、店舗事業を運営する企業にとって、住民の安全を考える地方自治体にとって、貴重な情報です。
スマートシティ構想を掲げる日本にとっても、魅力的なサービスなのでは?と感じました。
さいごに
StoKeeには「自転車版スマートドライブ」以外にも、さまざまなビジネスアイデアが投稿されています。
ぜひ、気になった方は下のURLから覗いてみてくださいね。
日本全国にいるユーザーが、ふとした時に思いついたアイデアを投稿し、他のユーザーがコメントで付加価値をつけていく。
それは、道端で拾った石ころを磨いて、ダイヤモンドに育てるように。
StoKeeは、起業家やアイデアマンが共存するプラットフォームとなり、日本からたくさんのサービスを生み出していきたいと思っています!