「また業者がチラシを無断投函してる!」
飲食店やクリーニング店、不動産のチラシなど。
家に帰ってポストを開けてみると、またチラシが入ってる…なんて経験を一度でも経験したことがある方は多いのではないでしょうか。
今回は、そんな多くの方が捨てたいと思ってしまう「広告チラシ」に注目したビジネスアイデアをご紹介していきます。
ポスティング業界の市場規模や広告チラシに対する消費者の感情などを読み解きながら、詳しくお伝えしていきますよ!
- この記事を書いた人
- StoKee事務局 藤川
- 普段から「何か面白いアイデアはないかな?」と探究心を持って生活するビジネスアイデアオタク。得意領域はメディア、HR/好きな領域は、飲食、美容など。
ポスティングの市場規模について
業者が各家庭のポストにチラシを投函することを「ポスティング」といいます。
今回のビジネスアイデアで明言されている広告チラシは、ポスティングされたチラシのことを示しているので、ポスティング業界に注目していきましょう。
株式会社電通が発表した「2021年 日本の広告費」によると、ポスティング市場は1,283億円*。
*「2021年 日本の広告費」より
新型コロナウイルスの影響により、巣篭もり需要が高まったことで、ポスティング市場は右肩上がりとなりました。
また、外出自粛による外食控えが進むことで、デリバリー需要が増加。
それにより、飲食店やデリバリー店の販促手段として、広告チラシの利用が高まりました。
WEB広告全体の市場規模と比べると1%にも満たないですが、チラシ業界は手堅く存続しているところをみると、一定の需要があることがわかりますね。
チラシの始まりは、なんと大正時代!100年以上も前に誕生したサービスが、今もなお残っているんですね。
広告チラシに対する消費者のイメージについて
ここからは、広告チラシに対する消費者のイメージについてみていきましょう。
広告チラシについて一般の方々にイメージを聞くと、きっと多くの人は「うざい」「邪魔」と回答するのではないでしょうか。
消費者の方がチラシに対してどう感じているかというデータはありませんでしたが、Google検索ボリュームを確認してみると、多くの方が嫌悪に感じているのは想像がつきますね。
Google検索ワード | 検索ボリューム |
チラシ お断り」 | 1,300vol |
チラシ お断り ステッカー | 1,900vol |
私も正直、広告チラシに対して良いイメージを抱くことはあまりないですね…。
広告チラシを邪魔くさいと感じる理由として挙げられるのは、「ゴミが増えた」というのが多いです。
つまり、不要なチラシを投函されることで、自分達がゴミとして捨てなければならないという手間がかかるから邪魔だと感じるようです。
では、広告チラシは、社会から排除されるべきものなのか。
実はそうではありません。
チラシそのものの形は異なりますが、広告チラシを閲覧している人は現在も多数存在しています。
出典:LIFULL HOME’S「お役立ち 情報メディア」より
地域のスーパーやドラッグストア、ファッションのお店のチラシを閲覧できる、電子チラシサービス「Shufoo」というサービスがあります。
Shufooのチラシ閲覧数は月間4.5億万PV、ユニークユーザーは月間で全国に1,600万人いるそうです(2018年10月時点)。
主に主婦層が活用しているサービスですが、閲覧数・ユーザー数をみると、多くの主婦に支持されていることがわかりますね。
このように、必要な人にとっては、チラシも価値のあるものだということです。
であれば、無断投函されているチラシにも、「何かしらの価値」を付与することで、人々にとってゴミであったものから宝石に変わる可能性が大いにあるということですね。
捨てる前にパシャリ。広告チラシをアップしてお金を稼ぐアプリ
さて、本日ご紹介するビジネスアイデアは、「捨てる前にパシャリ。広告チラシをアップしてお金を稼ぐアプリ」。
もう少し具体的にいうと、投函された広告チラシをスマホで撮影し、アプリにアップロードすることでチラシが換金されるというサービスです。
仕組みとしては、レシート買取アプリ「ONE(ワン)」に近いですね。
“写真に撮るだけでお金に変わる”・“誰でも簡単にできる”・“無駄だったものがお金に変わる”という価値を付与することで、チラシへの嫌悪感を減らすことができる。
さらには、消費者の目に留まる機会が増えることで、企業にとっても嬉しいサービスになるかもしれませんね。
次は、実際にStoKee上に投稿されたビジネスアイデアに対する、ユーザーさんのコメントをいくつか見てみましょう。
▼ アイデアのコメント抜粋
チラシ側としてはどんどん出して欲しいところだと思うので、有名になったらプロモーションするためにお金集めたりできないかな?と思ったりしました!
引用元: StoKee
中小企業支援するような、つまり事業者を広く知っているところに持っていくと、話が早いかもしれないですね。
例えば、信金や地銀などの金融機関です。
これらは地元企業融資でつながっていますし、彼らにしてみれば事業者が儲かるようにすることも今ではしなければ厳しい業界になっているからです。
DMチラシなどを打って成功したという話はあまり聞いたことがないですが、反応率が悪くてもそれでも打たざるを得ない、そういう葛藤があるところをサポートできる価値はあるかもしれないですね。引用元: StoKee
他にも、面白いコメントがたくさん投稿されていますので、興味のある方はぜひご覧になってみてください。
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おわりに
今回は、広告チラシの市場規模や消費者のイメージ、そしてStoKeeに投稿されたビジネスアイデアについてご紹介しました。
「多くの人が不要と思うものでも、一つ価値を付与するだけで180度見方が変わる」という視点をもとに、新しいビジネスアイデアを考えてみるのも良さそうですね。
StoKeeには他にも、さまざまなビジネスアイデアが投稿されています。
「私もこんなビジネスアイデアを思いついた!」という方は、ぜひアイデア投稿をしてみてください。
StoKeeは、起業家やアイデアマンが共存するプラットフォームとなり、日本からたくさんのサービスを生み出していきたいと思っています!