こんにちは。StoKeeに投稿されたアイディアを分析してみるシリーズです!
今回は、2021年11月30日にStoKeeユーザーの方が投稿したビジネスアイデア「広告看板の効果測定サービス」についてご紹介していきます。
ビジネスアイデアの理解をさらに深めるために、広告業界の市場規模やサービスのSWOT分析、マネタイズについても言及していますので、ぜひ最後までチェックしてみてくださいね。
また、「我こそは広告看板の効果測定サービスを立ち上げたい!」という方はぜひStoKee事務局までご連絡ください!
- この記事を書いた人
- StoKee事務局 藤川
- 普段から「何か面白いアイデアはないかな?」と探究心を持って生活するビジネスアイデアオタク。得意領域はメディア、HR/好きな領域は、飲食、美容など。
激動の広告業態・市場と将来性
私たちが日常的に目にする“広告”。
実はかなり歴史が古く、始まりは今から5000年前であるという説も。
以前は新聞に挟まっているチラシや駅構内に掲載されている看板チラシがほとんどでしたが、スマートフォンが普及した現在は、インターネット上やアプリ内でデジタル広告を目にする機会が多くなりましたね。
実際に、日本全体の広告費は、2011年の東日本大震災から2020年のコロナショック前年まで増加し続けています。
画像参照:2021年の日本の広告費、インターネット広告費が4マス広告費全体を初めて超える【電通調べ】
中でも、2019年以降インターネット広告の成長は著しく、2021年には、マスコミ四媒体(テレビ、ラジオ、新聞、雑誌)の合計広告費を上回る結果となりました。
画像参照:2021年の日本の広告費、インターネット広告費が4マス広告費全体を初めて超える【電通調べ】
また、インターネット広告以外にも、近年では「Stchar!」という自分のiPadで広告を表示し、「歩くだけでお金がもらえる」といったような新しい広告の形も生まれてきています。
ビジネスアイデア「広告看板の効果測定サービス」の概要
今回ご紹介する、「広告看板の効果測定サービス」のビジネスアイデアは、屋外等にある広告看板の効果を測定をするサービス。
具体的には、広告看板に小型カメラをつけて、通行人の年齢・性別や交通が多い時間帯などから有効な広告出稿元に売りに行く仕組みです。
看板がどれだけの人の目に留まり、さらにはどんな属性の人の目に留まりやすいかを測定し、データを提供することで、広告を出稿する側も効率的に広告を出す場所を選ぶことができそうですね。
(詳細、コメントをご覧になりたい方は、こちらからチェックしてみてください)
広告看板の効果測定サービスの「SWOT分析」
ここからは、「広告看板の効果測定サービス」のビジネスアイデアに対する理解をさらに深めるために、SWOT分析を使っていきます。
SWOT分析とは、アイデアを、「Strengths(強み)」「Weaknesses(弱み)」「Opportunities(機会)」「Threats(脅威)」の4つの軸で整理し、分析する方法のこと。SWOT分析により論理的なアプローチでアイデアを深化させることができるため、より実現可能性の高いアイデアを発想することができます。内部環境・外部環境から、4つの軸に対してそれぞれメリットとデメリットを挙げていきましょう。
外部環境の分析
まず、広告業界全体にかかわる外部環境を分析していきます。
機会(Opportunity)
広告業界全体の売上は伸びている
新しい広告業態がたくさん生まれており、市場全体の受け入れ受容性が高い
外出機会が増えたので、屋外の広告看板を目にする機会が増えている
脅威(Threat)
WEB広告がメインになってきている。
上記図表2にも記されている通りプロモーションメディア広告費の屋外が下がっている
内部環境の分析
次に、今回の効果測定サービスと競合他社で異なる点を強み・弱みの観点から分析していきます。
強み(Strength)
具体的なエビデンスを持った広告の提案がしやすい
データを残すことで街の変化を敏感に察知をすることができる
弱み(Weakness)
データを取るまでにどうしても時間がかかる
効果測定のための初期投資が発生する
広告看板の効果測定サービスのマネタイズ、どうする?
一つ目は、広告を募集している看板を買取り、自社で広告の効果測定をしたのちに広告出稿元に販売するビジネスモデル。
インターネット上で広告スペースを販売するのと同じ考え方ですね。ネットと異なるのは、実際に広告看板を買い取る必要があるので、初期投資がかかります。
二つ目は、効果測定に必要なカメラ等の機器・分析システムを広告看板を所有している顧客に販売するビジネスモデル。
設置や分析の実動を看板の所有主に委ねるため、個別に管理する必要がなく、全国の広告看板所有主をターゲットにすることができます。
三つ目は、測定に必要なカメラ機器・システムの提供は無料で行い、システム運用やカメラの修理・交換等のアフターサービスをサブスクリプションで提供するビジネスモデル。
つまり、ウォーターサーバーのメンテナンス料金をイメージした収益構造です。
どのタイプが良いか検討をする必要はありますが、最も大切なのは「お客さんのためになる方法はどれか?」ということ。
私であれば、三つ目のビジネスモデルが美しいかと思いました。
広告のデータ分析やシステムアップデートなどのサポートはもちろんのこと、効果測定するカメラは屋外設置が多いため、機器メンテナンスなど物理的なサポートも必要になることが予想できます。
サービス運用のサポートで長期的な関係を築き、サブスクリプションモデルで継続的な収益を得るビジネス。どちらにとっても嬉しい仕組みではないでしょうか。
おわりに
みなさんは、広告看板の効果測定サービスのビジネスアイデアについて、どう感じましたか。
思ったことや感じたこと、より良いサービスの提案など、ぜひコメントにてお待ちしております。気になったところは、投稿者さんに聞いてみるのもおすすめですよ。
ぜひ、詳細をご覧になりたい方やコメントしたい方は、こちらからチェックしてみてください。
また、StoKeeには「広告看板の効果測定サービス」以外にも、さまざまなビジネスアイデアが投稿されています。
「私もこんなビジネスアイデアを思いついた!」という方は、ぜひアイデア投稿をしてみてください。
StoKeeは、起業家やアイデアマンが共存するプラットフォームとなり、日本からたくさんのサービスを生み出していきたいと思っています!